声優プロダクション・81プロデュースが2026年2月3日に創立45周年を迎えたことを記念して、年間を通してさまざまな企画を展開している。その中心的企画として開催されたのが、3月1日(日)、東京国際フォーラム ホールAで行われたスペシャルライブ「81PRODUCE 45th Birthday LIVE『PRESENT これまで×ここから』」。感謝祭形式の大規模イベントは、東京・メルパルクホール(現在は閉館)で開催された「コエチカラ~POWER OF VOICE~ 81プロデュース 30周年記念感謝祭」以来、実に15年ぶりとなる。

現在は400人以上の声優が所属する81プロデュースだが、南沢道義社長のもとで産声を上げた当初は、所属声優はわずか6名、スタッフは3名であった。そこから45年という時間を経て、今や声優業界を代表する大所帯のプロダクションとなり、変わりゆく時代のなかで新たな道を切り開き続けている。一方で“生きる声”を果敢に届ける姿勢、声という表現を守り続ける姿勢、お芝居を愛する心は一貫して変わらない。それらを大切に、一つひとつ、一人ひとりの関係性を積み重ねてきたことが、やがて“大家族”と呼ぶにふさわしい広がりへとつながっていった。

この日のイベントはその道のりを映し出したものとなった。今回のライブには、創立当初から事務所を支えてきた中尾隆聖を筆頭に、音楽アーティストとしての活動経験をもつ所属キャスト48名が出演。さらに若手声優たちもバックダンサーやコーラスとしてステージに参加し、彼らが主役となるコーナーも設けられた。セットリストには、キャストの代表曲や時代を象徴するナンバーのカバー、事務所にゆかりのある楽曲も。総勢92名で、歌い、踊り、語り、つないでいく。タイトルが示す通り、“これまで”と“ここから”、そしてキャストの81プロデュースに対する愛と応援してくれる方たちへの感謝の気持ちが凝縮された温かな夜となった。その祝祭の模様をレポートする。


東京国際フォーラム ホールAに到着してまず目に飛び込んできたのは、会場を囲む祝い花である。関係者からの花が隙間なく並び、この45年という歴史と築かれてきた信頼の厚みを物語っているかのようであった。また、会場内には物販エリアに加え、出演キャスト48名の等身大パネルが並ぶ展示スペースが。さらに扉を開ければ、ラジオ形式の会場限定音声企画「玄田哲章・高山みなみ・三木眞一郎・駒田航によるスペシャルトーク」が流れており、会場にはお祭りのような祝福ムードが広がっていた。



開演時間を迎えたところで、「みなさーん、こんばんは!」と元気いっぱいに呼びかけ、タイトルコールで幕開けを告げたのは、オープニングアクトのHARMONICs(ハルモニクス)である。古賀英里奈、屋代瑠花、仲咲志織、一ノ瀬ゆうりによる声優フォークソングユニットの4人は、それぞれアコースティックギターを手に、富山敬氏の「アニメーション・ドリーム」のカバーを披露した。演奏に先立ち「この楽曲は1979年に発売され、声優がメジャーレーベルからアーティストとしてレコードをリリースする先駆けとなった楽曲です。ぜひ歌詞にもご注目ください」と紹介。〈暗いスタジオ/片手に台本/見つめるスクリーン/声を持たない/このヒーローに言葉をあたえる/アニメーション・ドリーム/夢の中へ〉……と、声優という仕事の原点を思い起こさせる歌を、4人は丁寧なハーモニーで届けていく。声優が“アーティストとして歌う”文化の原点ともいえるこの曲がはじまりに選ばれたことにも、特別な意味が感じられた。歌い終えると、古賀が今日のイベントについて「“これまで”の感謝の気持ちと、“ここから”の未来をたくさん詰め込んだライブです」とアナウンス。一呼吸置いて数々のセリフが織り込まれたオープニング映像へとつながり、会場の期待感は一気に高まっていった。

アーティストライブのトップバッターとして登場したのは、白いドレスに身を包んだ高橋李依。色とりどりのペンライトと大声援が送られるなかで「共感されなくてもいいじゃない」(TVアニメ『悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました』オープニング主題歌)を歌唱。テンション高めのパフォーマンスで、逆境さえ前向きに乗り越えていこうというメッセージを明るく届けてみせる。高橋にとって、ソロアーティストとして初めてアニメのオープニング主題歌と主演をダブルで担った楽曲でもあり、幕開けにふさわしい一曲となった。そこから伊東健人にマイクをつなぐ。ジャケット姿で登場した伊東は最新EP『ShAdow』より「コーポA」をセレクト。「まだまだボルテージ、足りないんじゃないんですか!」とアジテートし、怒涛のように韻が重ねられるパートを持つ、テクニカルかつジャジーな楽曲を軽やかに歌いこなしてみせた。普段とは違う「最近のステージの中でいちばん力が入った」と明かしたのは次のMCパート。





MCには高橋、伊東に加え、トークパートを担当する上田麗奈と中島ヨシキが登場。4人は81プロデュースに所属した時期もほぼ同じで、伊東と中島は今年4月で14年目、上田と高橋は13年目を迎える。「81オーディション」や養成所時代の思い出など、同期ならではの話題で盛り上がりつつ、高橋が客席に向かって「81プロデュースの箱推し!?」と呼びかければ大歓声。観客ともコミュニケーションを取りながら、総勢92名が登場することなどもあらためてアナウンスし、次のスペシャルメドレーパートへとつなげていく。

この日のハイライトのひとつが、アニメ・特撮の系譜を束ねるスペシャルメドレーである。福沢良一による「ウルトラマンタロウ」で幕を開けたメドレーでは、コーラス隊も加わり一気に華やかな雰囲気に。続いて水島裕が『愛の戦士レインボーマン』より「行けレインボーマン」を披露し、〈みんな仲間だ〉のフレーズでは客席へ手を振る場面も。そして、水島の紹介を受けて登場した太田貴子は、「デリケートに好きして」(TVアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』テーマ曲)をキュートな歌声で届ける。会場はピンク色のライトやペンライトに包まれ、ハートフルなひとときとなった。その空気をガラリと変えて、今度は速水けんたろうが「オーレ!オーレンジャー」を披露。とびきり熱い歌声を、力強く響かせた。















ここで羽多野渉が登壇し、観客の気持ちを代弁するように「アニメの歴史を観ているみたいな感じで、袖で涙ぐんでしまった」としみじみ。続いて、田中美海、宮田幸季、上田麗奈、武内駿輔の4人がステージに揃う。田中が「(『勇気100%』は)夢を見ているみたいだった」と感慨深げに語ると、上田が「(田中は)ずっと裏で泣いていたんですよ」と明かし、会場から温かな笑いが起こった。

その余韻のなか、羽多野の司会でトークコーナーへ。81プロデュース公式ファンクラブ「声いっぱいをあなたに」の人気企画「Talk Talk Talk」の出張版として、「どっちどっち? 究極の二択クイズ」を45周年ライブ特別版で実施した。クイズの出題を担当したのは津久井教生である。ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘病中の津久井が、この日のために、これまでに収録していた自身の声をもとに合成した音声を用意した。

最初のお題は「声優が欲しいのはどっち? A:絶対に枯れない声/B:絶対に噛まない舌」。それぞれが理由を語り合うなかで「仕事的にはこっちがありがたい」「でもこっちも捨てがたい」と意見が揺れ動く。最終的には田中以外の3人がBを選択する結果に。出演者それぞれの価値観が垣間見えるやり取りが興味深く、客席からは「おぉ〜!」などさまざまな声が上がった。

続く問題は「推しのライブのチケット、選ぶならどっち? A:最後列だけど当選率100%/B:神席だけど当選率5%」。観客にも拍手で意見を募ると、会場はほぼ互角の反応に。キャスト陣も頭を悩ませるなか、迷いすぎた上田が羽多野の隣(センター)に立つ場面もありつつ最終的には4人全員がAを選択。「トイレ問題」などライブならではのリアルな悩みも飛び出し、トークは大いに盛り上がった。最後のお題は「A:モノマネ3連発/B:超絶技巧の早口言葉」。スクリーンに「モノマネ3連発」の文字が映し出された瞬間、数々のモノマネで知られる武内がカメラに抜かれ、観客の笑いを誘う場面も。そして、それぞれの選択肢に分かれた結果、Aのモノマネを選んでいた宮田と武内が、津久井からの指令で「ニャンちゅうのモノマネ」で挨拶することに。

現在NHK Eテレ『ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!』で、津久井からニャンちゅうの声を引き継いでいる羽多野がお手本を披露し、観客とキャストを沸かせる一幕を経て、宮田はチャーミングなニャンちゅうを響かせ、武内は体をバネのように使ったダイナミックなニャンちゅうを繰り出してみせた。さらに宮田が武内へモノマネを次々と無茶振りする場面もあり、終始笑いに包まれた。







その後、田中美海が司会にまわり若手キャストのステージへ。このパートの出演をかけて事務所内で行われていた若手声優企画「“ここから”オーディション」で選ばれたメンバー9名が登場。なお、オーディションの様子はYouTubeでも公開されており、この日パフォーマンスした2曲はいずれも課題曲。このステージに向けて、速水けんたろうや、この日一部楽曲のパフォーマンスアドバイザーも務めていた厚木那奈美、さらに吉岡茉祐といった先輩たちからアドバイスを受けながら、懸命に練習を重ねてきた。相田真花、天沢朱音、一宮麗、叶矢りか、菅原万波、田中しおりの6人はAdoの「新時代」を披露。一方、茜柊一朗、高野大河、宮澤翔太の3人はRADWIMPSの「前前前世」を歌唱した。後者は、オーディション時にもアピールしていた宮澤のボイスパーカッションからスタート。若手ならではのエネルギッシュなパフォーマンスが続き、大きな歓声が沸き起こった。





“ここから”を切り開いていくであろう若手たちのステージのあとには、81プロデュースの歴史を振り返る朗読コーナーへ。水島裕、金丸淳一、青山吉能、伊東健人、西村ちなみが登場し、南沢社長のこれまでの軌跡や事務所の歩みを朗読で紹介していく。なかでも印象的だったのが、1982年、開館間もないシアターアプルで上演されたミュージカル『飛べ!京浜ドラキュラ』のエピソードだ。劇団薔薇座の野沢那智氏を演出に迎えた本作は、750ccのバイクに乗る若者たちが自ら作り上げた人力飛行機に夢を託す物語。中尾隆聖、玄田哲章、水島裕ら声優陣が、「0.5馬力はすばらしい」という歌とともに熱量の高い芝居を繰り広げ、観客を惹きつけた。のちに声優によるミュージカルの先駆けと呼ばれるようになったこの舞台は、南沢にとって芝居の魅力を改めて実感するきっかけにもなったという。以降、81プロデュースは“無骨な俳優たち”が集まる場所になった(なお、このタイトルは後に関連会社である音響制作会社「HALF H・P STUDIO」の由来にもなっている)。

また、近年の事務所の動きとして、アニメ製作、養成所の運営、アーティスト活動に長けた声優ユニットの発掘、声優プロダクションとしてのファンクラブ設立など、多方面へ活動の幅を広げていることを紹介。そして、周囲の人たちに恵まれたこと、仲間たちは家族であること、そして大家族となった今、あらためて人との出会いに感謝しつつ「ここからも走り続けていく」と決意表明。その「大家族」の一員であるファンから大きな拍手が贈られたのだった。



ここで羽多野のニャンちゅうの声が響き渡る。イベント中盤戦では、ギラギラとした衣装に身を包んだ『「ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!」内で放送中のアニメ「ニャンちゅうズ」』のキャスト陣=羽多野、高橋李依、小川華果、芹澤優、中尾隆聖と、ダンサー陣が登場し、「ニャンちゅうズ」のイメージソング「むげんのファンタジー」を初披露。それぞれのキャラクターの歌声で、ロカビリーテイストのムーディーなナンバーで会場を盛り上げた。さらに、『にこにこ、ぷん』の最新プロジェクト『にこにこ・ぷん NEO』より、じゃじゃ丸役の木暮晃石、ぴっころ役の伊藤ちゆり、ぽろり役の藤崎龍によるユニットが、世代を超えて受け継がれてきた「シュビ・ドゥビ・パパヤ」を軽快に届けて会場を沸かせた。





同じくNHK Eテレで親しまれてきた『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』のテーマソング「キッチンはマイステージ」を、エプロン姿の厚木那奈美、山下七海、浜崎七海による“ななみ三姉妹”が歌唱。遊び心も交えつつ、息の合ったパフォーマンスで会場を盛り上げた。



アメリカンな赤い衣装で登場した米澤円と武内駿輔は、コーラス隊10人とダンサー10人を含む大人数のステージで、テレビ映画『ハイスクール・ミュージカル』の人気ナンバー「みんなスター!」をダイナミックにカバー。〈みんな仲間 今日は おいわいしよう〉〈共に夢をかなえよう〉という歌詞が、今回のイベントの趣旨とも重なり、仲間へのエールのように会場に響き渡った。



ここでふたたび「Talk Talk Talk」出張版として、「みんなからの質問コーナー」を実施。このコーナーでは、事前にファンから募集した質問をガチャに入れ、回して出た質問に答えていく。中尾隆聖、関俊彦、江口拓也が登壇し、中島ヨシキの進行でトークが繰り広げられた。

「事務所入所時のエピソード」では、江口が優秀賞を受賞した事務所主催のオーディション「第1回81オーディション」にまつわる思い出を披露。また、「45歳までにやりたいこと、あるいは45歳から始めたこと」という質問をきっかけに、江口が後輩に食事をごちそうしているというエピソードも飛び出した。すると中尾が、後輩たちがいるであろう方向に向かって「みんな聞いた!? おなかがすいたらおごってくれるって!」と声を上げる。中島もすかさず「(江口の)LINEのQRコード貼っておくから!」と続け、会場には笑いが飛び交った。

さらに「81プロデュースの絆を感じた出来事」という質問では、関が若手時代の思い出を披露。仕事の時間を勘違いして現場に穴をあけてしまい、落ち込んで事務所に謝りに行った際、南沢社長から「元気を出せ」とプロ野球のチケットを渡されたという。「ありがたくて涙が出た」と感慨深げに振り返った。なお、その仕事をカバーしたのが中尾だったそうで、当時のやりとりを関が再現すると、客席に笑い声が響き渡った。

最後に江口から先輩たちに投げかけられた質問は「二日酔いの対策」。それぞれの体験談を交えながら軽妙なトークが続き、事務所の歴史と人のつながりを感じさせるひとときとなった。



イベントもいよいよ後半戦。終盤のアーティストパートは、青山吉能の「ルーガルー」からスタート。客席の通路を移動しながら歌う演出で観客との距離を縮め、一体感を生み出していく。続いて登場した斉藤壮馬は、自身が作詞・作曲を手掛けた「デート」をプレゼント。シティ・ポップをベースにしたサウンドに、斉藤の表現力豊かな歌声が重なり会場を包み込んだ。





暗転ののち、おそろいの衣装を身にまとったダンサー8人を引き連れてステージに現れたのは西山宏太朗。中央に立つ西山を花のように囲むフォーメーションから、デビューミニアルバム『CITY』のリード曲「真昼どきのステラ」を披露。客席には黄色のペンライトが広がり、明るくきらめくような雰囲気に。



そうした会場の雰囲気を一変させたのが、81プロデュースの強みのひとつでもある、声優ユニットによるブロック。まず登場したIBERIs&(池田百々香、大橋海咲、小川華果、園田れい、西尾桃子、浜崎七海、日菜、三波春香)は新曲「春の前、咲く雪になって」を披露。前へ進もうとする意志を感じさせる力強いナンバーで、まっすぐでキュートな歌声が会場を包み込んだ。続いてi☆Ris(山北早紀、芹澤優、茜屋日海夏、若井友希、久保田未夢)が、「ドリームパレード」と「アルティメット☆MAGIC」の2曲をパフォーマンス。客席からのコールが重なり、熱狂を巻き起こしていく。「ドリームパレード」では〈答えは近くにある〉の歌詞を〈答えは81にある〉にアレンジする場面も。ステージに対する想いや、事務所・仲間への愛があふれるパフォーマンスが続いた。





転換を挟んで、下手から西山宏太朗と吉岡茉祐が登壇。それぞれの出演パートを振り返るトークが交わされたあと、西山が「楽しい時間もあっという間で、このライブも次の方で最後となります」と告げる。「ラストはもちろんこの方です」と、ひときわ大きな拍手に迎えられて姿を見せたのは中尾隆聖。中尾は「今日は保護者のような気持ちで袖から見守っていました」と笑顔を見せ、「こういうライブができたことが、涙が出るほどうれしい」と語る。

さらに、81プロデュース初期のライブが、今はなき大塚ジェルスホールで観客約80人規模で行われていたことを振り返りながら、「それが今や5000人の前でやっている」と観客を見つめつつ感慨深げな表情を浮かべる。当時の公演を観に来ていた人がこの会場にも来ていると知ると、「本当にありがとうございます。そういう方がいるおかげで、この国際フォーラムでできている」と感謝を伝え、深く頭を下げた。

そして、中尾は長年愛用しているモーリスのギターを手に、「アンパンマンのマーチ(アコースティックVer)」を弾き語りで届けていく。2番のAメロではばいきんまんの声も交えて届け、会場を笑顔で包む。客席に紫のペンライトが広がっていたのも印象的だった。



MCでは、今年で39周年を迎える『アンパンマン』について触れ、「やなせ先生のおかげでNHK連続テレビ小説『あんぱん』にも、紅白にも出させていただきました」と振り返る。そして、モーリスのギターとの思い出にも触れながら、その音色とともに「オレンジ色の夢」を歌い上げた。

ここでライブオリジナルTシャツやパーカーに着替えた出演者が全員ステージに集合。出演者を代表して高橋李依、中島ヨシキ、福沢良一、関俊彦がそれぞれ挨拶を述べたあと、中尾が再び登壇する。観客からの大きな拍手に包まれるなか、総勢92名での記念撮影が行われた。さらに中尾のはからいで、この日誕生日を迎えた南沢社長に「誕生日の歌」をプレゼント。中尾のギターとハンズクラップに合わせて、92名+観客が「ハッピーバースデー Dear 南沢社長」と声をそろえ、「南沢社長、おめでとうございます!」と祝福した。あらためて中尾は「皆さんとお祝いができて、涙が出るほどうれしいです。45周年、これからも81プロデュースのキャスト・スタッフ一同、応援のほどよろしくお願いします!」と呼びかけ、三本締めで会場の気持ちをひとつにしてみせた。



客席が明るく照らされるなか、中尾を中心にオールキャストが歌い上げたラストソングは、朗読でも紹介されたミュージカル『飛べ!京浜ドラキュラ』の「0.5馬力はすばらしい~空を飛べたら」。スクリーンに歌詞が映し出され、大合唱が響いた。カーテンコールを経て出演者たちは観客へ手を振り、中尾が深く一礼。“これまで”と“ここから”を伝えたステージは、大団円で幕を閉じた。

ファンにとって待望のプレゼントとなった本公演だが、81プロデュースのキャスト陣、スタッフ陣にとってもまた特別なプレゼントとなったはず。この場所を長く支えてきた声と、いまステージで響く声、これから羽ばたこうとするフレッシュな声、そして応援してくれている人たちの温かな声。色とりどりの声が同じ場所で交わされながら、想いを共有したその光景は、まさに81プロデュースが歩んできた45年の歴史と、これから続いていく未来を感じさせるものだった。



▼セットリスト

オープニングアクト

「アニメーション・ドリーム」/HARMONICs(古賀英里奈、屋代瑠花、仲咲志織、一ノ瀬ゆうり)

 

「共感されなくてもいいじゃない」/高橋李依

「コーポA」/伊東健人

 

「ウルトラマンタロウ」/福沢良一

「行けレインボーマン」/水島裕

「デリケートに好きして」/太田貴子

「オーレ!オーレンジャー」/速水けんたろう

「ムーンライト伝説」/望月久代、田中美海、山本麻里安、山北早紀、森嶋優花

「DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.Max Heart」/永野愛理、西村ちなみ、高木美佑

「輪舞-revolution」/田中あいみ、吉岡茉祐、宮崎羽衣

「勇気100%」/宮田幸季、関俊彦、金丸淳一

 

「新時代」/相田真花、天沢朱音、一宮麗、叶矢りか、菅原万波、田中しおり

「前前前世」/茜柊一朗、高野大河、宮澤翔太

 

朗読:81プロデュースの歩み/水島裕、金丸淳一、青山吉能、伊東健人、西村ちなみ

 

「むげんのファンタジー」/羽多野渉、高橋李依、小川華果、芹澤優、中尾隆聖

「シュビ・ドゥビ・パパヤ」/木暮晃石、伊藤ちゆり、藤崎龍

「キッチンはマイステージ」/厚木那奈美、山下七海、浜崎七海

「みんなスター!」/米澤円、武内駿輔

 

「ルーガルー」/青山吉能

「デート」/斉藤壮馬

「真昼どきのステラ」/西山宏太朗

 

「春の前、咲く雪になって」/IBERIs&

「ドリームパレード」/i☆Ris

「アルティメット☆MAGIC」/i☆Ris

 

「アンパンマンのマーチ(アコースティックVer)」/中尾隆聖

「オレンジ色の夢」/中尾隆聖

「0.5馬力はすばらしい~空を飛べたら」/オールキャスト

 

Text by 逆井マリ